進化しています!エコマグを改めて紹介

2012年に特許取得・商標登録・販売を開始して以来、多くのシール印刷会社様から愛用されている刃型固定システム「エコマグ®︎」および、さまざまな刃型に対応する「エコマグα」ですが、販売当初と比べると使いやすく壊れにくく改良されています。

そこで今回の記事では「エコマグ®︎」と「エコマグα」の改良された部分、またそれぞれの特徴や違いについてをご紹介します。

「エコマグ®︎」と「エコマグα」の基本的な機能については過去の記事で紹介してるので、是非ご覧ください。

◆改良ポイント①◆
滑り止めテープの変更!固定力大幅向上!

販売当初は滑り止めのテープにビニールテープを使用していましたが、 摩擦力が低く横滑りに弱いという欠点がありました。
試行錯誤して滑り止めテープの選定をした結果、現行の横滑り耐性の高いシリコンテープに行き着きました。

現行のエコマグを埼玉産業技術センターで試験したところ、
90N(垂直方向に9kgの力をかけた状態)まで耐えることができました。

エコマグはネオジム磁石の強力な磁力と、滑り止めテープの強力な摩擦力の両方の力が合わさって刃型を固定しています。
もしお持ちのエコマグの滑り止めテープが剥がれていたり、劣化しているようであれば
固定力が十分でない可能性があるため滑り止めテープの交換を推奨します。

滑り止めテープ単体は1枚¥200-で販売しています。

◆改良ポイント②◆
金属製ネジを樹脂製ネジ&接着剤に変更して磁石の割れを防止!

販売当初はエコマグ本体と磁石の固定に金属製ネジを使用していましたが、衝撃を受けた際に磁石とネジと硬い物同士では衝撃の逃げ場が無く、磁石が割れやすいという欠点がありました。

そこで樹脂製ネジ&接着剤を使用した固定方法に変更をすることで、樹脂の持つ粘りと接着剤が衝撃を吸収し磁石が割れにくくなりました。

余談ですが、エコマグに使われているネジは飛行機の部品としても使われています!

◆改良ポイント③◆
構造変更で耐久性が大幅に向上!

販売当初の「エコマグ®︎」の磁石が割れるもう一つの原因として、磁石と刃型が接触すること、磁石とチェス板が接触することがありました。

そこで磁石と刃型が直接接触しないようツメの増設、またツメを若干高くすることで、磁石とチェス板も接触しないようにしました。
ちなみに磁石を金属で挟むことで磁力がUPする「ヨーク効果」が発生し、固定力も向上しています。

ツメの増設と改良ポイント②のネジの変更とで、磁石が割れる故障はほとんど無くなりました。
またツメを増設したことで、エコマグ本体の剛性が上がり変形しにくくもなっています。

エコマグαは販売当初から完成度が高かったため、構造上の大きな変更はありません。

エコマグ®︎とエコマグαの使い分け

弊社の刃型を使用される場合は、弊社の刃型専用の「エコマグ®︎」、他社製の刃型にも対応する「エコマグα」どちらでも使用可能ですが、弊社の刃型専用の「エコマグ®︎」を使うメリットとしては

◆構造上、より耐久性が高いこと

◆刃先からのクリアランスが約2mmあること(エコマグαのクリアランスは約1mm)

◆1個あたりの価格が安いこと(「エコマグ®︎」6個と「エコマグα」4個は同じ価格)

◆シリコンテープは磁石のみに使われているため、消耗品のランニングコストが低いこと
(エコマグαはベース板を押さえる箇所にもシリコンテープが必要)

が挙げられます。

他社製の刃型に使用するエコマグαをご注文の際は、今お使いの刃型を一度弊社までお送りください。
ベース板の厚みを測定し、お使いの刃型に合わせたものを出荷します。

エコマグの修理と注意点

使いやすく壊れにくく進化しているエコマグですが、壊れてしまうこともあります。

壊れ方にもよりますが、磁石の割れ等は比較的安価に修理することができますので、お持ちのエコマグに不具合があった際はお気軽にご相談ください。

ちなみにエコマグを使う際の注意点ですが、刃型を設置する側は2mm厚以上の磁性のある板、受けの方は逆に磁性の無い板の使用を推奨しています。
そうでない場合エコマグが持つ固定力を十分に発揮できない可能性があります。

まだ試されていない方・試してみたい方に向けて一定期間のレンタルも行っておりますので、是非一度お問い合わせくださいませ!

最後までお読みいただきありがとうございました。

木原 優/Yu Kihara
フナミズ刃型製版の営業担当
本ブログは「シール印刷にまつわるお役立ち記事」をテーマに運営