ラベル新聞 2020年7月6日号

フナミズ刃型製版 スクリプトソフト販売

登録したトンボなど瞬時に

㈱フナミズ刃型製版(埼玉県朝霞市栄町、木原一裕社長、☎048-465-2140)はこのほど、DTP作業の効率化を支援する独自の製版ソフト「カスタムトンボスクリプト」を発売した。

同ソフトは印刷用トンボやアイマークを、マウス操作だけで配列することができるアドビ「イラストレーター」のスクリプトソフト。刃型線を選択しスクリプトを起動すると、事前に登録したトンボやアイマーク、マクラといったアクセサリのほか、日付、印刷機名など任意のテキストを呼び出せる。所有する印刷機や色数、流れ方向ごとにトンボを登録しておけば、状況に応じてトンボの使い分けも自由。同ソフトを使用することで、トンボを付ける時間の短縮、テキスト入力の手間も省けるほか、トンボの間違いやアクセサリの付け忘れ防止に寄与する。

ソフトの提供にはサブスクリプション(定額制)を採用。追加費用なく最新版のイラストレーターで使用できる。同社によると、自社製版を行うユーザーは「トンボの付け間違いやアイマークの付け忘れが減り、1日の製版量が増した」など評価しているという。

費用は初回登録時の3万円と、1ライセンス月額6,000円、2ライセンス以降は4,000円(いずれも税別)。同社では1か月限定の無償デモ版を用意するほか、HP上で運用手順を動画で公開している。

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担当者の荒井俊介製造部長との一問一答は以下。

―開発の経緯は

「もともと当社のDTP作業を簡素化するため開発したもの。ラベル印刷会社ごとに違うトンボやアクセサリを付ける時間、それらを覚えて確認する時間を減らしたかった。5分から10分程かけていた作業が、同ソフトによって10秒程度で完了するなど効果があった」

―推奨する活用法は

「まずは、日ごろから使用しているトンボを登録してもらい、その後、印刷オペレーターや版の管理者など、印刷や管理がしやすいようカスタマイズしてもらえたら。どんなに煩雑なトンボでも瞬時に付けられることを実感してほしい」

―今後の展望は

「当社での改善はもちろん、お客さまからのフィードバックを元に、より利便性の高いものにしたい。当ソフトを使用するすべてのDTP担当者の負担が軽くなるよう努める所存だ」